アイソレータは、入力と出力の間でのアイソレーション(絶縁)を行います。
アイソレータを使用することで主に、
○ 信号レベルの変換
○ 機器の保護
○ ノイズの低減、除去
○ 責任分解点の明確化
○ 信号の回り込み防止
これらの効果を期待することができます。実際どのように役立つのでしょうか。
■事例:信号レベルの変換
いろいろなものを測ったり、捉えたりする「センサ」は、さまざまな「電気信号」を発信します。
その電気信号を変換するのが「信号変換器」の役割です。
さまざまな信号そのままでは、コンピュータに取り込むのが大変なので、使いやすい信号形態に
変換する(信号を統一する)目的で、信号変換器が使われます。
■事例:責任分解点の明確化
現在はさまざまなセンサや機器があるため、数社の機器を繋げて使用することが一般的ですが、
トラブル発生時にさまざまな機器が影響を受け、どのメーカーの機器に責任があるのかを
断定できないことがあります。
そのようなことが起こる前にアイソレータで各社間の絶縁を行うことで、不具合発生時の
責任分解点を明確にすることができます。
■事例:信号の伝送
大型設備などで信号を遠くに送らなければならない場合、各種センサからの信号が電圧信号だと
ノイズの影響を受けやすく、安定した伝送が行えないことがあります。
その際に、各種センサからの電圧信号をアイソレータで電流信号に変換することで、安定した
伝送を行うことができるようになります。
電流信号は電圧信号よりも数千倍ノイズに強いとされているのです。